てぬぐいのように
裏表のない正直な仕事を。

こだわり

ふじ屋の手拭には、店主のこだわりが とことん詰まっています。
そのこだわりが最も詰まっているのが、 「染め」の工程です。

てぬぐいができるまで

下準備

ふじ屋のこだわりは、「染め」の前から。
手染めによる染料の色をよく出すために、
染色前に生地をお湯で何度も洗います。
手間も時間もかかる作業ですが、
そこまで下処理することで、
晒についている汚れやゴミがなくなり、
しっかりと美しく染め上がるのです。

そうやってキレイになった晒にし、
ようやく染めていきます。

糊付け

1枚1枚手作業で糊をつけ、
染色する箇所としない箇所を分けていきます。
熟練の職人が糊付けしていく様は、
まるで手拭に愛情が注がれているような
丁寧な作業です。

糊付けされた晒に
いよいよ染色していきます。

手染め

染め方は「注染染め」と呼ばれる技法。
プリントとは違って、裏表なく染め上がります。
様々な大きさのヤカンで染料を注ぎ、注ぐたびに
シュッという音と共に染料が吸引されていきます。
注いでは吸い、注いでは染料を継ぎ足し、
リズミカルに染色は進みます。

晒の反物の染めない箇所に糊付けした後、
上からじょうろで染料を注ぎ、
染み込んだら水で糊を洗い流す。
多色染めの場合、
この工程を何度も繰り返し、
手間をかけて染め上げていきます。

本物の職人が、丁寧な下準備と糊付けをし、
熟練の業で鮮やかに染め上げていく。
そんな「ホンモノの手拭」を
作ることがふじ屋のこだわりです。

最後にお日様の力を借りて

干す

染めた生地を水洗いし、脱水機へ
櫓(やぐら)に天日干し、乾いたらしわを取ります
一本の長さに裁断
店頭へ並べます